院長です。昨日のおはなし会はでは、新たに出された「授乳・離乳の支援ガイド」を参考にしつつ、実際の離乳食の進め方についてお話させていただきました。このガイドには、「離乳の支援に関する基本的考え方」として、以下のようなことが書かれています(太字の部分)。

離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食という。
⇒当分の間、主要な栄養源は母乳・人工乳であって、離乳食は、授乳量を減らしていく目的で進めるものではないということです。

離乳については、子どもの食欲、摂食行動、成長・発達パターン等、子どもにはそれぞれ個性があるので、画一的な進め方にならないよう留意しなければならない。また、地域の食文化、家庭の食習慣等を考慮した無理のない離乳の進め方、離乳食の内容や量を、それぞれの子どもの状況にあわせて進めていくことが重要である。
⇒それぞれの家庭ごとに、それぞれの離乳食があり、赤ちゃんごとに、離乳食の進み方は違うものです。支援する側は、それぞれの赤ちゃんに合わせた、個別の支援を行わなければなりません。

この時期から生活リズムを意識し、健康的な食習慣の基礎を培い、家族等と食卓を囲み、共に食事をとりながら食べる楽しさの体験を増やしていくことで、一人ひとりの子どもの「食べる力」を育むための支援が推進されることを基本とする。
⇒離乳食は、親が子どもに、一方的に食べさせるものではありません。家族の食事の時間に、一緒に食べることが基本となります。

 いかがでしょうか。これまでの離乳食のテキストに書かれていることとは、少し違いがあるのではないかと思います。離乳食が始まっても、授乳はこれまで通りに欲しがったときで構いません。離乳食の内容は、目安とされるものを参考にしつつも、家族の普段の食事を取り分けて、食べられるように手を加えて食べさせてあげて構いません。家族の食事の時間には、一緒に食卓に着いてもらい、その時に、離乳食を食べてもらうようにする。一緒に食事を楽しむ、そのように考えてもらえればと思います。
 今回はここまで。次回は、もう少し具体的な事柄について記したいと思っています。  (2019.10.19.)