院長です。
 今月の「小児科の先生とおはなししよう」は、赤ちゃんの成長に関することをテーマとしました。
 赤ちゃんの成長というと、母子手帳にある成長曲線が思い浮かぶのではないでしょうか。健診の際の計測値を、グラフに記入されている方も多いかと思います。例えばその時の計測値、一番多いのが体重の場合なのですが、基準とされるグラフの色のついた部分の下の方であったり、上の方であったり、その範囲から外れたりすると、何らかの”指導”をされて「1か月後にまた計測に来てください」なんてことを言われて不安になって、相談に来られた方が数多くおられます。
 あのグラフ、決して正常値を示しているわけではないのです。赤ちゃんの成長の過程の、一つの目安でしかありません。お父さんとお母さんの年齢や体格、生まれた週数や体重、授乳は母乳なのかミルクなのか、ガツガツ飲むのかおっとりとした飲み方の子なのか…、等々。一人として同じ条件の赤ちゃんはいないわけで、その赤ちゃんなりの成長をしているかどうかを確認するのが、健診の本来の目的です。気になるところがあれば、具体的な対応方法を提示して、丁寧に経過観察しなければなりません。「1か月後に…」というのは医療者の方の都合であって、1か月間何も確認できないままわが子と向き合わなければならないお母さんの不安は、如何ばかりかと思います。
 赤ちゃんの成長には、当然授乳や離乳食も大きく関係しています。当日はこういったことも含めて、皆さんの疑問にも時間をかけてお答えできればと思っています。 (2019.7.22.)