夜尿症

| その他, ブログ | |

 院長です。
 昨日の午後、今月のおはなし会を行いました。テーマは「夜尿症と便秘」。今日は夜尿症について、少しお伝えしたいと思います。 
 夜尿症の定義は、「5歳以上の子どもで、1か月に1回以上のおねしょ(就寝中の尿漏れ)が3か月以上続くもの」とされています。一般的な排尿機能の発達ですが、1歳6か月前後に膀胱内圧の上昇により尿意を感じるようになり、尿意を伴った反射的な排尿になります。さらに大脳の神経機能の発達により尿意の自覚と膀胱へ尿を溜める能力が高まり、2~4歳で随意排尿が可能となっていきます。4~5歳までにおもらし(昼間の尿失禁)が解消し、排尿の自立が完了します。夜間については、3歳を過ぎると膀胱に尿が充満した時に覚醒反応が促されるようになり、5歳頃にはおねしょ(夜尿)も解消していきます。
 夜尿症の原因としては、夜間につくられる尿が多いこと、膀胱に尿を十分に溜められないこと、覚醒閾値が高いことが三大要因とされています。夜尿症が考えられる場合、ます生活改善を行ってもらって、その効果をみます。具体的には、早寝早起きをすること。夕食から就寝までは少なくとも2時間はあけること。日中に水分を十分に摂り、夕食後の水分摂取はコップ1杯(200ml)程度にとどめること。一日の最後の水分摂取は、できれば就寝の2時間程度前までに済ませることが望ましいとされています。そして、寝る前に必ずトイレで排尿をすませること。便秘があると膀胱が圧迫されることで影響が及ぶ可能性があるので、その解消につとめること。このようなことを2週間から1か月間続けてもらって、その効果を確認します。効果が認められなければ、次の段階として薬物療法を考えることになります。
 夜尿症は、アレルギー疾患に次いで2番目に多い小児の慢性疾患といわれています。幼稚園年長児の約15%、小学校1・2年生の約10%、小学校5・6年生の約5%に認められるとされており、一般的には成長とともに自然に治癒するとされています。排尿機能の発達は個人差が大きく、性格やしつけとは全く関係がありません。あせらず、怒らず、辛抱強くみてあげる必要があります。気になる方は、遠慮なくご相談ください。  (2019.6.22.)