院長です。

 片頭痛は、脳の血管・神経の過敏反応により引き起こされる頭痛で、大人の場合は基本的に片側性なのですが、18歳未満では両側性であることが多いとされています。それほど頻度は多くないものの、当院でも頭痛を主訴に来院されるお子さんがおられます。発熱もなく、他にも特に誘因は見当たらず…。痛みに対しての投薬でしばらく経過観察になることが多いのですが、実は片頭痛を訴えて受診する小児・思春期のお子さんに、季節性アレルギー性鼻炎(いわゆる花粉症)を合併しているお子さんが多いことがわかっています。アレルギー性鼻炎に伴う鼻副鼻腔炎により、副鼻腔に圧が加わることによって頭痛は増悪します。
 ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノン®、キプレス®、シングレア®など)は、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など、小児・成人共に広く使用されている抗アレルギー薬で、アレルギー性鼻炎治療効果に加え、片頭痛に対しても有効な予防手段になりうるものです。片頭痛の治療・経過観察をする上で、共存するアレルギー性鼻炎を適切に治療することは、大切な要素となっています。 (2019.5.25.)