院長です。一昨日の午後、今月の「小児科の先生とおはなししよう」を開催しました。テーマは「子どもの食物アレルギー」でした。 
 食物アレルギーと診断されるお子さんが増えてきています。小児医療の中でもこの分野は、ここ数年で診断・治療が大きく変化しました。雑誌やインターネット上においても食物アレルギーに関する様々な情報が飛び交っていますが、このようは変化を反映していないものも多く存在しており、正しい情報を提供したいと考えました。 
 食物アレルギーに対する従来の対応は、「原因と考えられる食物の摂取を可能な限り避ける」というものでした。ところが約10年前から経皮感作(湿疹などの肌荒れのある皮膚から食物の抗原が皮膚内・体内に侵入することでアレルギーの状態が引き起こされる)の重要性が指摘されるようになり、食物を食べることは逆に食物アレルギーを抑える効果があるとされるようになりました。つまり「湿疹の治療を最優先し、食物は可能な範囲で摂取する」時代となったのです。今回は、食物アレルギーの分類・原因食物に関すること、診断・治療に関すること、除去と具体的な摂取の進め方を中心にお話ししました。
 次回6月は、食物アレルギーの予防のために重要視されるようになっているスキンケアについて、詳しくお話ししたいと思っています。具体的なことが決まりましたら、また改めてお知らせします。 (2017.5.14.)