つかれた~、でもよかった~

院長です。
 
先週は出かけることの多い週でした。3日の祝日は、朝から「いいお産の日inなら」の催しに行き、助産院カンガルーホームの院長、高橋さん(元奈良県助産師会会長)の講演を聞かせていただきました。長年の経験に基づくお話で、大変奥深いものを感じました。
 
水曜日は、精華町の乳児健診の後、夕方から元の勤務先の奈良県総合医療センターへ。母乳哺育学会の報告会を兼ねた勉強会に参加してきました。同じ医局の先輩後輩が勤務しているということもあり、今も時々このような会に呼んでもらっています。開業医の身としてはとても幸せなことで、この日は小児科医・産婦人科医をはじめ、さまざまな職種の方が集まり、お産の事や赤ちゃんの事について有意義な意見交換ができました。
 
木曜日の午後は、精華町の健康講演会でした。「乳児アトピー性皮膚炎と食物アレルギー ~アトピー性皮膚炎は予防できる?~」というテーマでお話しさせていただきました。昨年も同じテーマでお話しさせていただいたのですが、昨年以上に盛況で質問される方も多く、関心の高さがうかがえました。会の後に個別の相談もお受けしたのですが、思っている以上に食物アレルギーで困っておられる方がおられること、基本的な情報が一般に広まっていない現実を知ることができ、今後の診療に反映できればと思いました。
 
そして昨日は宇治市で行われた「産前・産後訪問支援員養成のための研修会」でお話しさせていただきました。京都府から京都府助産師会が委託された事業で、今ある資源を活用して妊娠期~産後5,6ヵ月くらいまでのご家庭を訪問して親支援・子育て支援する「訪問支援員」を養成するためのものです。子育て広場やNPO法人で子育て支援をしている方が応募され、たくさんの講座を受講されることになっています。その中の一つとして「赤ちゃんの発育・発達・育てにくさへの対応 ~赤ちゃんの視点から子育てを考える~」というテーマで、お母さんの心配事・関心事に加えて、お母さんと赤ちゃんの間の愛着形成を中心に、母子を支援する環境の必要性・重要性についてお話しさせていただきました。1講座1時間で僕は昨日の最後の4コマ目だったのですが、皆さん疲れも見せずにしっかり聞いてくださりました。
 
という感じで、準備のための時間も含めると先週は慌ただしい毎日で、正直疲れました。さすがに昨日は、活字を読む気力が起こりませんでした。体力的にはきつかったですが、こんなことをきっかけに追い込まれないと勉強しない僕にとっては、多くの資料や文献を見直す良い機会となりました。人前で話すのは大変ですが、日常診療で実践していることや、自分の考え・思いを伝えることができるというのは幸せなことです。自分にとっても有意義な時間を過ごすことができたわけで、このような機会を与えられたことに感謝しています。  (2014.11.9.)